震災から一年、パリ・ユネスコ本部に国際的に活躍する指揮者・佐渡裕氏を迎えて贈るメモリアル・コンサート
復活の音を奏でる日-2012年3月11日
指揮者に佐渡裕、ソリストにピアノ辻井伸行、ヴァイオリン周防亮介の各氏を迎えての特別なひととき。
フランスを拠点とする名門オーケストラの団員を中心に精鋭たちによって編成された、この日だけのスペシャルなオーケストラ「ジャポネード・オーケストラ」、そして日本からは佐渡裕氏自らが率いる「スーパーキッズ・オーケストラ」の出演です。
祈りと鎮魂、そして復興と再生への願いへ。東日本大震災から一年のこの日、再びパリから思いをひとつに。
日時 : 3月11日 (日) 14時開場(会場ロビーにて東北復興写真展を開催いたします) 15時開演
場所 : ユネスコ第1会議室 Maison de l’UNESCO salle I
住所 : 125, avenue de Suffren, 75007 Paris (Métro : Ségur)
料金:一般30ユーロ、学生20ユーロ ※チケットの売り上げは全額被災地の東日本大震災子ども支援 ユネスコ協会就学支援奨学金 及び 石巻 明友館に寄付されます
チケットはfnacで販売中です。
前売りのみで当日券はございませんのでお早めにお求めください。
※未就学児の入場はご遠慮ください
プログラム
- 第1部
スーパーキッズ・オーケストラ- バッハ:管弦楽組曲第 3 番ニ長調 BWV1068 より 第 2 楽章《Air》(G 線上のアリア)
- 芥川也寸志:トリプティークより 第1楽章:アレグロ
- チャイコフスキー:弦楽セレナードより 第3楽章:エレジー、ラルゲット・エレジアーコ
- レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲より「パッサカリア」
- ウィーラン(ヤニック・パジェ編曲):リバーダンス
- ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11 より 第2楽章:ロマンス:ラルゲット
ピアノ:辻井伸行
- 第二部
- ベートーヴェン:「エグモント」序曲 Op. 84
- チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
I. アレグロ・モデラート II. カンツォネッタ アンダンテ III. フィナーレ アレグロ・ヴィヴァーチッシモ
ヴァイオリン:周防亮介 - ラヴェル:ボレロ
- 岡野貞一(山口真希子編曲):故郷(ふるさと)
佐渡裕 プロフィール
故レナード・バーンスタイン、小澤征爾に師事。1989年、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。現在ドイツ、フランス、イタリアなどを中心に世界中のオーケストラを多数指揮。2011年5月にはバイエルン国立歌劇場管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にデビュー。国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者も務める。「題名のない音楽会」(テレビ朝日系列局/毎週日曜日9:00放送)の司会者としても人気を集めている。
阿部加奈子 プロフィール
大阪生まれ、パリ在住の指揮者。東京芸術大学音楽学部付属音楽高校、東京芸術大学音楽学部作曲科を経て、パリ国立高等音楽院入学。6つのクラスで学んだ後2002年に日本人として初めて同音楽院の指揮科に入学し、指揮法をZsolt Nagy, Peter Eotvös, Jànos Fürst等に師事。在学中に現代音楽アンサンブル「Multilatérale」を創設し音楽監督に就任。現在までにフランスを始めとするヨーロッパ諸国で既に80作を超える新作初演の指揮を行う。2008年から2009年にかけてモンペリエ国立歌劇場の副指揮者。これまでにモンペリエ国立管、リール国立管、ロレーヌ国立管、ニース響、パドルー管、チューリッヒ歌劇場、ライン国立歌劇場などと共演。
辻井伸行 プロフィール
1988年東京生まれ。98年、10歳の時に、大阪センチュリー交響楽団と共演しデビュー。2000年9月にはサントリーホール小ホールでソロ・リサイタル・デビュー。05年10月、第15回ショパン国際ピアノ・コンクール(ワルシャワ)に最年少で参加し、「批評家賞」を受賞。09年6月に米国テキサス州フォートワースで行われた第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで日本人として初の優勝を飾った。以後、国際的に目覚しい活動を続け、11年11月10日にはカーネギーホール主催によるリサイタルが高い評価を受けた。12年5月、フィルハーモニア管弦楽団の定期演奏会でロンドン・デビューの予定。
07年10月、エイベックス・クラシックスよりCDデビュー。以後、継続的にCDを発表。
増山真佐子、川上昌裕、川上ゆかり、横山幸雄、田部京子、干野宜大各氏に師事。11年3月、上野学園大学演奏家コースを卒業。2009年、文化庁長官表彰(国際芸術部門)。2010年、第11回ホテルオークラ音楽賞及び第1回岩谷時子賞受賞。
オフィシャル・サイト http://www.nobupiano1988.com/
周防亮介 プロフィール
1995年生まれ。7歳からヴァイオリンを始める。2008年、中学1年のときに全日本学生音楽コンクール全国大会第3位、京都市交響楽団と共演(大友直人指揮)。2009年、クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクール(ドイツ)にて第1位およびヴィルティオーゾ賞とEMCY(青少年のための音楽コンクール欧州連合)賞を受賞。2010年、ダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリンコンクール(モククワ)で最高位およびスポンサー特別賞を受賞、国際音楽祭ヤング・プラハ(チェコ共和国)より日本代表として招聘されプラハ室内管弦楽団と共演。2011年、東京音楽コンクールで第1位および聴衆賞を受賞。現在、東京音楽大学付属高校1年特別特待奨学生として在学中。
スーパーキッズ・オーケストラ
兵庫県立芸術文化センターが2003年、小学生から高校生までの弦楽器だけのオーケストラとして創設。兵庫県立芸術文化センターの芸術監督である指揮者・佐渡裕が同オーケストラの芸術監督を兼任し、毎年、全国から集まったトップクラスのジュニア演奏家をオーディションで選抜、合同練習や夏合宿そして本番公演を通じて指導している。演奏技術を磨くだけでなく、「音楽」ができることの幸せを子どもたちと共有することを主眼に置く佐渡裕は2011年、東日本大震災で壊滅的被害を受けた釜石市根岸海岸にてミニコンサートを実施するなど、かけがえのない音楽体験をともに積んできた。世界で一番輝くオーケストラ「スーパーキッズ・オーケストラ」を目指し、今回のパリでの演奏会で海外デビューを果たす。
ジャポネード・オーケストラ
「Orchestre JAPONAIDE」は東日本大震災勃発後フランス国内外で活躍する演奏家によって特別に結成されたオーケストラ。
パリの4大オーケストラであるパリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、パリ国立歌劇場管弦楽団をはじめ、佐渡裕氏が首席指揮者を務めたラムルー管弦楽団、名門コロンヌ管弦楽団、コンセール・パドルーの各オーケストラの有志たち、フランス国立高等音楽院の学生、そしてフランスのみならずヨーローッパ各地からも錚々たる演奏家たちがこのオーケストラの趣旨に賛同し、2012年3月11日のメモリアルコンサートのメンバーに名を連ねる。
ジャポネード合唱団
2011年4月10日にユネスコ本部国際第一会議場にて行われた「東日本大震災チャリティー演奏会」のために、フランス国内外で活躍する声楽家やラジオ・フランス合唱団の有志を中心として結成された「Chœur JAPONAIDE」。4月10日の演奏会では、Chœur JAPONAIDE のリードのもと、客席と共に唱歌「さくら」「ふるさと」を大合唱。会場が被災地への熱い思いに包まれた。
共催 : ユネスコ職員組合(AIPU), パリ日本文化会館, ジャポネード
後援 : ユネスコ日本政府代表部, 在フランス日本国大使館
協賛 : JAL, Canon France, 笹川日仏財団
協力 : 兵庫県立芸術文化センター, 公益財団法人日仏会館, AVEX CLASSICS INTERNATIONAL, 東京音楽大学, パリ国立高等音楽院, Labo love Japon, パリ小町
東北復興写真展 : 東北復興写真展実行委員会, 東京外国語大学, 河北新報社, Canon France, 株式会社シミズオクト