5月20日(金)、パリ10区区役所の裏手にあるパリ・ベルリオーズ音楽院にて、日仏友好コンサートが開催されました。
これは院長先生のご厚意により、日本の被災者の方々のためのチャリティコンサートとして実現したもので、パリ・ベルリオーズ音楽院の講師および生徒の計6名による演奏が行われました。
繊細なバイオリンの音で幕が開いたコンサートは、後半、ピアノとメゾ・ソプラノのデュオ、ピアノとオーボエでの日本の童謡の演奏など、通常のクラシック・コンサートの枠にとらわれない独特な彩が添えられました。中でもピアノとオーボエで演奏された「浜辺の歌」「待ちぼうけ」「この道」は、それぞれの歌詞の意味をオーボエ奏者の方自らがフランス語で説明され、津波にあった「浜辺」に祈りを寄せ、「待ちぼうけ」る猟師の故事に笑い、誰かの故郷である被災地の「この道」に思いを馳せずにはいらせませんでした。
この日の募金で集まった金額は270.68ユーロ。お越しくださいました皆様、演奏家の皆様、そして遠い日本のことを思ってくださいましたパリ・ベルリオーズ音楽院の皆様、ありがとうございました。この寄付金は、日本大使館を通して日本赤十字社へと送られます。
Conservatoire Hector Berlioz – 10e arrondisement de Paris-
http://conservatoire10.free.fr/