311 NEW MORNING JAPAN ご報告

去る3月10日、パリのジャズシーンの老舗ニュー・モーニングにて311 NEW MORNING JAPANが開催されました。
たくさんのご来場をいただきどうもありがとうございました。
おかげさまで超満員となった熱気溢れる客席に呼応するように、フランスで活躍するミュージシャンの皆様との一夜限りの日野皓正フレンチカルテットをはじめ、日本から来られた出演者の皆様とともに素晴らしい演奏を披露してくださいました。
日野皓正さんは軽妙洒脱なトークに交え被災地への想いも語ってくださり、そのパワフルな演奏に、ご来場のお客様のみならず、共演したミュージシャン、そしてボランティアスタッフにとっても忘れられない夜となりました。

311 NEW MORNING JAPAN - Never Forget 311

チケット販売会社から集計が出ましたのでご報告させていただきます。
合計316名様がチケットをお買い求めくださいました。
また、スポンサー招待や出演者のご家族、関係者等を含めると400名弱となり、多くの来場者の方々が募金をしてくださいました。
チケット販売会社の手数料を引いた、おひとり様あたり18€が、募金と併せ 気仙沼ジュニアジャズオーケストラ THE SWING DOLPHINS に寄付されます。

震災から3年を経た今、求められているのは楽器よりも、音を出せる場所と言われています。
スイングドルフィンズは被災前は陸の孤島と言われた気仙沼を外部に発信する大切な役割を担う明るい旗持ち的存在の一つでした。
それが被災後、防音のある練習場が全ての楽器とともに流され、皆生き抜く為に必死の状況下で、今は音楽なんてやっている場合じゃないという雰囲気になっていました。
仮設住宅で埋め尽くされた校庭、野球場、住宅が流された後の沿岸地域では底上げ作業のため立ち入り禁止、思い切って走ったり大声を上げる場所という場所はすべて使えなくなってしまったそうです。
生きる為に懸命に頑張る親たちの事情が痛い程わかりながらも、子ども達から「楽器を弾きたい、演奏がしたい」と復活を願う声がだんだん出るようになり、運営委員会のおとな達もそれに応えてあげたい、被災前のように子ども達が何かに打ち込める場所を確保しなければいけないと、自治体とも相談しながら活動を復活させようと思ってくださったようです。
行政にとって音楽、中でも特にジャズというジャンルは趣味という認識が強いため支援されにくく、後回しにされてしまう面もあるのかもしれません。
音を出すという行為はエネルギーの発散に直接的につながり、精神的にも大切なことではないでしょうか。
子ども達の音楽をしたいという根源的な願いを実現する一助になれば幸いです。

316名 ✕ 18€ = 5,688€
募金 308.49€
合計 5,996.49€
この額にJAPONAIDEで3.51€と海外送金手数料を加え、6,000€ちょうどを送金させていただきます。

改めましてご来場くださった皆様、出演者の皆様、そして開催のためご協力くださった全ての皆様に心から御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

追記:3月7日・8日にパリ日本文化会館 Jazz in Japan 2014 にて募金していただきました計201€も併せてスウィング・ドルフィンズに送金されます。

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4 Responses to 311 NEW MORNING JAPAN ご報告

  1. asibe715 より:

    パリでライブするために100万以上の募金を集めて、それで6000ユーロ、80万の募金をあつめたのなら、マイナス20万ですね。

    そのまま募金したほうがよかっですね。

    • JAPONAIDE より:

      貴重なご意見をありがとうございます。

      まず最初に、ご指摘の100万円は、ラグインターナショナルミュージック河上ひかるさんが、別日3月7、8日にパリ日本文化会館で行われたジャズフェスティバルに参加をするお坊様達の渡航費のために独自に募った費用であり、またそのイベントはチャリティーではなく、彼らの通常の音楽業務の一環として行われたものであります。従いまして、3月10日のニューモーニング被災地支援ジャズコンサートとは基本的に関係のないものであることをご理解いただけると幸いです。

      私共ジャポネードは、7、8日の日本文化会館でのイベントでは同社のご厚意により、会場にて被災地支援用の物品販売および募金活動をさせて頂きました。物品の売り上げは宮城県山元町復興支援団体ガーネットみやぎ様、寄付金は気仙沼のジュニアジャズオーケストラのスイングドルフィンズに送金されます。
      10日のニューモーニングでのチャリティーコンサート運営は、会場探しおよび交渉、チラシ・パンフレット編集デザイン、広告作成および掲載、そして保険に至るまですべて助成金とボランティア労働で行い、入場料からは外部チケット販売会社の手数料以外は経費を一切ひかず、販売会社から入金があり次第、気仙沼のスイングドルフィンズへ寄付させていただきます。

      最後に、私たちは、フランスからもお金や物の支援以上に、支援の声を届けるなど、気持ちで寄り添えるような活動を心がけていきたいと考えております。
      いただいた疑問点はごもっともですので、このようにご説明をさせていただける機会をくださった事に感謝申し上げます。

  2. 河上ひかる より:

    共催者である京都の(株)ラグインターナショナルミュージックの河上ひかるです。

    この度、ご来場いただきました皆様、出演者、マスメディア、各所ボランティアで動いて下さった皆様、ポストカードをご提供いただいた日本のアーティストの皆様、関係してくださった全ての皆様に感謝いたします。黙祷で始まったライブは全て心のこもった素晴らしい内容で、楽しんでいただけたと思います。
    遠くにある母国日本を思い、熱い気持ちで活動して下さったJAPONAIDEの皆様からは、まだ顔を合わせたこともない、制作を進める段階から大きな勇気とパワー、そして 被災地復興支援に関しての大きな学びをいただきました。
    厳しい局面も多々ありましたが、必ず成功させようという決意のもと向かったパリでお会いしたころには、もう初対面とは思えない友情と絆を感じていました。
    震災後の日本を思い、真摯に活動して下さっている方々が、海外にもたくさんいらっしゃることに改めて感謝し、これから日本という国を根幹から元気にしていくのが我々の使命だと改めて思いました。私たちは、「音楽の力」を信じて、これからも与えられた使命を遂行していきたいと思います。
    今回のイベントの意義を義援金の送付だけで終わらせることなく、パリからの声を被災地の人々や行政に届けることによって、より大きな意味のあるものにしてまいりたいと思っております。

    ありがとうございました!!

  3. ピンバック: スウィングドルフィンズからのお手紙 | JAPONAIDE

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