– 遺産の旅 –
2011年9月17日(土)〜18日(日) – グラン・パレ ラ・ネフ(本堂)
ヤン・トマ & ウエスト・ルミエール
DYNAMO-FUKUSHIMA / ディナモ・フクシマ
9月17日、18日の「旅」をテーマとした第28回ヨーロッパ文化遺産の日、グラン・パレはの本堂の一般開放を行います。この2日間にあわせ、1900年に鉄とガラスで建設された他に類を見ない建築を誇るグラン・パレは、22000m²に及ぶヨーロッパ最大のガラス屋根を持つ本堂の中で、フランス人現代アーティスト、ヤン・トマのオリジナリティー溢れるインスタレーション作品を発表します。作品は、子どもから大人まで年齢を問わず、どなたにでもご参加いただける体験型アートインスタレーション。来場者は会場に設置された発電機(dynamo)付きの自転車を漕ぎ、そのエネルギーで巨大な電球に光を灯し、自らのエネルギーでグラン・パレ本堂を照らし出すという、言わばこのイベントの主人公として迎えられます。
コンセプトの発案者であるヤン・トマは、この作品を通して人々にエネルギーの生産と消費との新たな関わり方を体験してもらい、もしくはその「触媒」そのものになってもらえることを期待しています。また、このイベントは去る東日本大震災に襲われた福島を初めとする被災地域のみなさんへの支援も目的としております。日本の復興、被災者の方々の笑顔を願いながら漕がれるペダルの回転数は、パリから日本に送る心のエネルギーとして会場内に取り付けられたカウンター画面に数字として表示されます。グラン・パレ本堂は、エネルギーというものがまだ珍しく、照明が貴重だった時代に造られました。このような歴史を持つ会場で、一人一人の参加と参加者全員の団結によって作り出されるエネルギーを何よりも必要とするヤン・トマのアートインスタレーションは、来場者を「次世代の福島」への旅に
このように、DYNAMO-FUKUSHIMAは、全ての人々に開かれたアートエネルギーの伝導者的役割を果たす芸術作品です。そして同時に、詩的で遊び心のある環境保全のための「持続可能な開発」への取り組みでもあります。2日間のイベント期間中、ボランティアガイドによる会場の案内がありますので、グランパレの歴史や建築、そしてインスタレーションについてお気軽に声をおかけください。
また、会場ではアートマガジン・Technikartの協力により、DYNAMO-FUKUSHIMAジャーナルも配布されます。(1万部限定)
9月17日、18日の2日間、連帯を尊び日本・福島を応援するグラン・パレにて皆様のお越しをお待ちしております。
主催 : フランス国立美術館連合―グラン・パレ
後援 : フランス文化・コミュニケーション省、 在フランス日本大使館 / パリ市協賛
会場 : グラン・パレ ラ・ネフ本堂 (Grand Plais La Nef)
Avenue Winston Churchill 75008 Paris (正面入口)
会館時間 : 9月17日 (土) 10時〜翌朝1時、18日 (日) 10時〜17時
最寄り駅 : パリ地下鉄 1, 9, 13番線 : Champs-Élysées Clémenceau駅またはFranklin D. Roosevelt駅
www.rmngp.fr / www.dynamo-fukushima.org
入場無料
会場利用の規則により募金箱は設置されませんが、バッジや福島の子供たちが描いた絵のポストカード等を販売いたします。これらの収益金は全額、JAPONAIDEを通して、福島の子ども達にリンゴを送るというプロジェクトを進めている「りんご野」に寄付されます。
ピンバック: グランパレにてジャポネード缶バッジ等のグッズを販売します | JAPONAIDE