チャイルドキッチン【報告文】

去る1月18日、25日の両日、各日2回のラーメンと餃子の手作りレッスン「チャイルドキッチン atlier des petits chefs」が開催されました。場所はエッフェル塔をすぐそばに臨むパリ日本文化会館。
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そわそわした面持ちで集まる親子…。そのほとんどがヨーロピアンの親子たちですが、指示を受けてテーブルにつくと、オリジナルの手ぬぐいを頭にキリリと巻いて日本食の料理人さながらです。心なしか誇り高い表情も見え隠れ。

福岡県で行われている粉のアトリエ「チャイルドキッチン」で日頃からレッスンを行っているベテランのメンバーが、調理法はもちろん、日本から運んできた材料のお話、食卓のお作法をなどを、楽しいジェスチャーと日本独特のオノマトペを織り交ぜて、異国のパリでラーメン&餃子の初指導。
チャイルドキッチンでは、粉から触れ合う「食」の楽しさと深さを、大人も子供も、一緒になって共有します。まずはみんなが安心して楽しめるルールを理解したら、いよいよスタートです!

CH4A5635全員、瞳をまんまるにして、先生に注目、そして同じように挑戦。粉を混ぜて、こねて、化学的な反応を楽しんだり、力強いこね作業や創造的な包み作業にトライしたり…。最初はおぼつかない手も、次第に緊張がほぐれてきます。なかばには、うかつに大人が手を出すと子どもたちに怒られてしまうくらいの集中力。本物のシェフさながらに積極的な動きが印象的でした。

調理をひと通り学んだらお楽しみの試食タイム。席についたら手を合わせて

「いただきます!」
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これはチャイルドキッチンでも重要な学びの一つ。私達が日々の営みを他の命から頂いているということを学ぶ瞬間です。「植物も動物も、みんな大切な命。食べ物を粗末にすることは、命を無駄遣いすること」。そんな先生の一言に、こどもも大人も真剣な面持ちで手を合わせます。

試食タイムは仲間とテーブルを囲む楽しいひととき。お箸とレンゲを上手に使いお腹いっぱいで大満足。最後はもういちど、命に感謝する言葉でしめくくります。

「ごちそうさまでした!」

いのちと食と、家族や仲間との繋がりをあらためて深く考えさせらられる活気ある2時間。また、フランスの子どもたちの自主性にはジャポネードのスタッフも圧倒されたり感心させられたり…。とにもかくにも、おいしくて学び深い、実り多いイベントとなりました。

このイベントでの収益金50%(670€uros)は、JAPONAIDEを通して石巻日日こども新聞の運営費および発送手数料などに寄付されます。ご協力ありがとうございました。

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