パリの東、ナシオン広場に程近いエスパス・ハットリは、フランスの中にあって日本を感じさせる稀有な空間です。
4月14日、少し肌寒い春の日に、室内楽「マラソン」コンサート第4弾が開かれました。
古典・ロマン派から現代曲まで。トリオ、デュオ、ピアノソロと、バラエティ豊かな室内楽の愉しみが、鯉のぼりの踊るエスパス・ハットリの小サロンに広がります。
特に第一部ではギヨーム・マッソンさんが作曲されたピアノ曲〈Radiance post disaster 〜震災の犠牲者のために〉を、ギヨームさん自らが演奏。第二部では福島県出身のフルーティスト・木村百合子さんが現在の福島の様子をスピーチされ、ご自身が作曲された、日本の歌をテーマにした曲を演奏されました。
被災地への思いが詰まった、心のこもったコンサート。221,49ユーロの募金額が集まりました。
集まった全ての募金は、100%が在仏日本大使館を通して日本赤十字社に寄付されます。
出演者のみなさま、またエスパス・ハットリのみなさま、あたたかい空間を共有できましたことを感謝致します。
出演:
木村百合子 (フルート), 古澤ラルドゥ明子 (トロンボーン), 對馬桂祐, 河野彩 (ヴァイオリン), Erwan Le Guen (チェロ), サルーム万葉子, 北山裕美, 伊藤美織, Guillaume Masson, Jean-Michel Kim, Nicola Sergio, Paul Montag (ピアノ)