10月19日金曜日。19時に開演された辻美玲氏によるピアノコンサートの前に、クリストフ・クリタ氏により「みんなの家」プロジェクトの情景説明がされた後に、「震災から1年半以上が過ぎた今だからこそ、震災のことをそれぞれが思い起こす機会となれば」との言葉が添えられました。
ラヴェル作曲《亡き王女のためのパヴァーヌ》からはじまり、武満徹、ショパンと続く演奏は、日本を思う私たち一人ひとりの心に寄り添います。アンコールにはショパン作曲のノクターン《遺作》。悲しみの中にありながら何度も何度も希望をたぐり寄せようとする旋律に、祈りの時間が流れました。
演奏会後のサロンでは漫画家 クリストフ・クリタ、イラストレーター 甲斐なつき、ポラロイド写真家 Jean Marie Bellemain、陶芸家 和泉多束、アーティスト Inès P Kuberの各氏による展示販売会が行われ、あたたかな交流が繰り広げられました。
言語学院のサロンが会場ということもあり、多種多様な国籍の方が足を運んでくださいました。JAPONAIDEスタッフに「このコンサートは何のためのコンサートなのか」と尋ねられる通りがかりの方も多く、私たちも「日本へ送るメッセージ」の手助けが少しできたのでは、と思いました。
日本を思う機会が様々な形で現されたこのコンサートでは、サロンでの展示販売会での収益を併せ512ユーロが集まりました。
収益は全て「みんなの家」プロジェクトに寄付されます。