- どうしてボランティアに行ったのか?
- 被災地に入るまで
- 塩釜ベースの状況
- 実際の活動について ―野々島―(5月31日、6月1日~3日)
- 実際の活動について ―桂島―(6月4日~5日)
- 実際の活動について ―塩釜―(6月5日)
- 石巻市を訪ねて(6月6日、最終日)
- ボランティアのあり方とは?
- フランスに戻って
- 最後に
はじめに
最初になぜ私がこの体験記を書こうと思ったのかについてから始めたいと思います。それは津波被害の規模と深刻さは甚大であり、今後何年にもそして多岐に渡る被災地への支援が必要であることを、少しでも多くの方にお伝えしたいからです。
もちろん日々メディアなどでもそのことは伝えられていますが、私がフランスに住んでいるということ、フランス人である夫から見たこと・感じた個人的経験談からは、また何か少し違うことをお伝えできるかもしれないと思いました。また、少しでも多くの方に読んでいただければと思い、夫にもフランス語で体験記を書いてもらうことにしました。
私たちは所詮1週間強の滞在でしたが、現場では長期間献身的に働かれている人たちに出会いました。私の体験記がその人たちのお役にもし少しでも立てば、またもちろん被災地復興のお役に少しでも立てば、これにまさる喜びはありません。