カテゴリー別アーカイブ: 日本語

具体芸術館でディナモ・フクシマ

「アートで被災地支援」をテーマとした、現代美術作家ヤン・トマと彼が主宰するウエスト・ルミエールのメンバーによるインスタレーション「ディナモ・フクシマ」の第2弾が、2011年12月11日から2012年6月3日まで具体芸術館(Espace de L’Art Concret)で繰り広げられました。ジャポネードは、「ディナモ・フクシマ」のオフィシャルパートナーとして、毎回、会場でのバッジ販売などの機会をご提供いただいています。
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« 日本へ送るメッセージ »

10月19日金曜日。19時に開演された辻美玲氏によるピアノコンサートの前に、クリストフ・クリタ氏により「みんなの家」プロジェクトの情景説明がされた後に、「震災から1年半以上が過ぎた今だからこそ、震災のことをそれぞれが思い起こす機会となれば」との言葉が添えられました。

ラヴェル作曲《亡き王女のためのパヴァーヌ》からはじまり、武満徹、ショパンと続く演奏は、日本を思う私たち一人ひとりの心に寄り添います。アンコールにはショパン作曲のノクターン《遺作》。悲しみの中にありながら何度も何度も希望をたぐり寄せようとする旋律に、祈りの時間が流れました。

演奏会後のサロンでは漫画家 クリストフ・クリタ、イラストレーター 甲斐なつき、ポラロイド写真家 Jean Marie Bellemain、陶芸家 和泉多束、アーティスト Inès P Kuberの各氏による展示販売会が行われ、あたたかな交流が繰り広げられました。

言語学院のサロンが会場ということもあり、多種多様な国籍の方が足を運んでくださいました。JAPONAIDEスタッフに「このコンサートは何のためのコンサートなのか」と尋ねられる通りがかりの方も多く、私たちも「日本へ送るメッセージ」の手助けが少しできたのでは、と思いました。

日本を思う機会が様々な形で現されたこのコンサートでは、サロンでの展示販売会での収益を併せ512ユーロが集まりました。
収益は全て「みんなの家」プロジェクトに寄付されます。

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« 福島の子供たちの為に »

2012年9月29日 秋のさわやかな青空の広がる週末 セーヌ川に面するCité international des arts のオーディトリアムにて、日仏をはじめとして各国の音楽家やアーティストによる、SOIREE MUSICAL “EN SOLIDARITE AVEC LES ENFANTS DE FUKUSHIMA” 音楽の夕べ « 福島の子供たちの為に » と題された、音楽会が開催されました。

ほぼ満席のお客様の中、心が洗われるような澄み切ったハープとヴァイオリンの協奏や心のこもった歌唱の数々、福島での体験によって作られた俳句集への返歌としてのコンテンポラリーダンス、そして国際的に活躍をされているフローラン・エオーさん、パトリック・ジグマノフスキーさんのクラリネットとピアノによる珠玉の競演。出演者の皆様の心から福島の子供たちを思っての熱演に、胸があつくなる時を過ごせました。
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~ 日本へ送るメッセージ ~「みんなの家」チャリティーイベント

辻美玲によるピアノリサイタル

  • ラベル 亡き王女のためのパヴァーヌ
  • 武満徹 リタニ I &II
  • ショパン マズルカ
  • 舟歌
  • 英雄ポロネーズ

その他友人達による作品を展示販売致します。
漫画家 クリストフ・クリタ
イラスト 甲斐なつき
ポラロイド Jean Marie Bellemain
陶芸家 和泉多束
アーティスト Inès P Kuber

集まった寄付金は JAPONAIDEを通じて帰心の会「みんなの家プロジェクト」に寄付されます。

日時 : 10月19日 (金) 19時開演
会場 : AAA語学学院にて
住所 : 21 rue d’Antin 75002 Paris – メトロ Opéra / Pyramides
入場無料

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被災地と繋がり続けるために 〜石巻を訪れて〜

これは、ジャポネード 古賀律子が2012年8月7日から9日に訪れた石巻市のレポートです。
今回は、今年3月に国立ギメ東洋美術館で開催された「石巻日日新聞作成・壁新聞展」でご縁があった石巻日日新聞社を訪ねての2泊3日の市内滞在でした。そして、震災から1年半が経った被災地がこの先の復興のために必要としていることを自分の目で確かめてくる、それがジャポネードとしてのこの旅の大きな目的でした。


  1. 石巻までの道中
  2. 石巻日日新聞社
  3. 石巻市内
  4. 石巻郊外
  5. 石巻市の住宅事情
  6. 仮設住宅
  7. 女川町
  8. 出会いと絆

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音楽の夕べ « 福島の子供たちの為に »

日仏をはじめ、各国の音楽家たちが、福島の子供たちを心から思って集まりました。
収益は、地震、津波、原発の事故などで戸外で思う存分遊ぶことができなくなった子供たちの心のケアを考えながらキャンプを実施している「みどりの東北元気キャンプ」に全額送られます。

国際的に活躍をしているクラリネット奏者フローラン・エオとピアニストのパトリック・ジグマノフスキーが出演

日時:2012年9月29日(土)19時開演
場所:Auditorium Cité Internationale des Arts
18 rue de l’Hôtel de Ville, 75004 Paris (メトロ Pont-Marie または Saint Paul)
入場料 : 15€
ご予約・お問合せe.shoji36@gmail.com 06 33 23 10 26


フローラン・エオー

クラリネット奏者 。現代における伝統的フランス流派クラリネット奏者を代表する最も重要な一人である。クラリネット奏者として、また教育者として世界で活躍中。パリ国立高等音楽院で学び、プルミエ・プリを獲得した後大学院へ進む。1991年トゥーロン国際音楽コンクールで第一位受賞。ピアノのジグマノフスキと組んだエオー・ジグマノフスキ・デュオで1994年パリ国際室内楽コンクールと、1995年のFNAPEC室内楽コンクールで第一位受賞。フランス交響楽団、コンセール・ラムルー管弦楽団のクラリネット・ソロをつとめ、また特に室内楽演奏家としてフランスの音楽家と組み、またマンフレッド、パリジー、イザイ、プラザクなどの四重奏団と演奏を行う。ヨーロピアン・カメラータ、パリ・アンサンブル・オーケストラ、ブルターニュ管弦楽団、プラハ室内管弦楽団などでソリストとしてステージに上がった。現代音楽にも多大に興味を寄せ、アンサンブル・イティネレールのソリストでもあった。また、現代作曲家の作品の初演奏にも加わっている。2011年にはフィリップ・エルサン作曲の「クラリネット協奏曲」を、ブルターニュ管弦楽団と初演した。伝統的フランス流クラリネット奏法の流れを受け継ぎ、フラーラン・エオーは1999年から2003年まではパリ国立高等音楽院のアシスタント教授をつとめ、現在ではリュエイユ・マルメゾン地方音楽院にて教授として後進の指導に当っている。

パトリック・ジグマノフスキー

天才少年として、フランスの名教授リュセット・デキャーヴ(前パリ国立高 等音楽院教授)の惜しみのない寵愛を受けた後、パリ国立高等音楽院入学。同学院にてピアノ、室内楽ともに金賞受賞。在学中にパリ国立オーケストラのピアニ ストに抜擢され2年間、現代曲などを数多く初演した。
パリ国際室内楽コンクール1位、FUNAPEC国際コンクール1位、ヘンリゾーゲ国際コン クール1位、他数々の国際コンクールに入賞。ブラームスとレガーのCDが発売され、『エレガンスを失わずに威光を放つ演奏』と批評される。また、ソロ活動 も盛んでラヴェル全曲集を録音する。
ま た、ラジオフランス、テレビ出演のほか、その実力と経験、幅広い交友関係をいかし、2002年から、自らがプロデュース、音楽監督そして出演する「ボル ドー音楽祭 MUSIQUE FESTIV’」を毎年手掛け、更に2007年より「ボルドー音楽祭 MUSIQUE FESTIV’in 横浜」として、日本でもプロデュース。2007年、その活躍でフランス芸術アカデミーからデルマス賞を授与された。
モンペリエ国立音楽院教授、リヨン国立高等音楽院助教授を歴任した後、異例の若さでパリ・エコールノルマル 高等音楽院教授にも任命され、教鞭を取っている。2008年、大阪音楽大学客 員教授に就任。

その他の出演者

  • ニコル・ピアッゾン(モダンダンス)
  • フィリップ・カイヨ
  • ジャン-イヴ・ベルナール(サックスデュオ)
  • 松田京子(メゾソプラノ)
  • ウェイ‐チン・チェン(ピアノ)
  • 宮子雅子(クラリネット)
  • 仙崎淳子(ヴァイオリン)
  • 東海林悦子(ハープ)
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LMDW Fine Spirits「日本のお酒」週間

3月の毎週土曜日にチャリティーイベント「日本のお酒」週間が行われました。
主催はパリでウイスキーとスピリッツの品揃えでも有名な「LMDW Fine Spirits」。

この一ヶ月間に販売された日本のお酒の売り上げの5%と募金を合わせた1046.83ユーロが被災をした酒蔵復興を支援する「Save The 東北の酒」実行委員会へ送られます。

「昨年は何もできなかったから今年は被災地の為に絶対にしようと思った。」と私たちに協力依頼をして来て下さったオーナー。

長期戦となる東北支援活動ですが、こうして支援を申し出て下さる方がいる事、そして何より彼らにとって母国ではないにも関わらず日本に対して私たちと同じように胸を痛めて下さる事、本当に有り難く気が引き締まる思いがします。

LMDW Fine Spirits スタッフの皆様、そしてご購入くださった皆様、どうもありがとうございました。

国際振込手数料JAPONAIDE負担にて送金させていただきました。

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被災地復興支援ミニリサイタルと現地近況報告会

3月17日、Temple du Maraisで開催された「被災地復興支援ミニリサイタルと現地近況報告会」には冷たい雨が断続的に振り続いた日にも関わらずたくさんの方にお集まりいただきました。心より御礼申し上げます。

三陸石巻金華ほや・帆立復興支援プロジェクトについての近況報告、また現地にボランティアに赴かれた方の報告はプロジェクターで映像を交えながらの講演でした。震災直後の様子には遠いパリの地でも、また人種に拘わらず、「悲しみには時効はない」という思いを共有せずにはいられませんでした。
伊藤愛さんとポール・モンターグさんによるソプラノとピアノのコンサートでは、フランスの歌曲ながらも海や漁、震災のことを偲ばせる選曲、そしてきめ細かな曲の解説によって日本が想起されます。音楽の中で心が寄り添いあい、一年という節目に於いて新たな祈りの輪が広がることを感じる日になりました。

義援金1500ユーロは東日本大震災救援キリスト者連絡会を通して現地に届けられます。

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Mini Don Grand Don 第4弾『祭』レポート

3月9、10、11日の3日間に渡り、日仏3人の女性が中心となって主催しているチャリティーイベント「ミニ丼. グラン丼」の第4弾が、マレ地区に位置するギャラリー Marais Ouest にて開催されました。今回は収益金の一部を、ジャポネードを通して NPO 帰心の会が手がける陸前高田の「みんなの家」の建設のための寄付していただくという申し出をいただき、1晩だけですがお手伝いに参加させていただきました。

「ミニ丼. グラン丼」は、フランスを舞台に日本の文化を紹介すると共に、参加ボランティアアーティストの表現活動の場を開拓しています。第4弾では「祭」をテーマに、イラストレーションの作品展、コンサート、落語、紙芝居の他、バザー、たこ焼きやミニ丼の販売もあり、子供から大人まで楽しめるイベントとなりました。

被災地で失われた「祭」の魂をパリで復活させて、経済的援助を東北に届けたいというこのイベントには3日間で約400人の市民が集い、楽しいひとときを分かち合いました。70人のボランティアに支えられた、心のこもった手作りの温かいチャリティーイベントであったと同時に、素晴らしい日仏交流の場でもありました。

イベント終了後、収益金の中から2825€を「みんなの家」へ寄付していただきました。この寄付金は全額 NPO 帰心の会に送金、また、期間中設置させていただいたジャポネードの募金箱に集まった59€も「みんなの家」に寄付させていただきます。
主催者のみなこさん、エロディーさん、くみさん、本当にありがとうございました。また、ボランティアのみなさん、イベントに参加して下さったみな様にも重ねて御礼申し上げます。

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Un an après(一年後)

「Un an après(一年後)」。
この一年がどれだけの人の人生と心を動かしたことでしょう。

2012年3月11日。東日本大震災から一年が経ったこの日、パリのUNESCO本部では世界的に活躍する指揮者・佐渡裕氏を迎えてのコンサートが開かれました。

フランス国内外から集まった演奏家の皆さん、そして1400人で埋まったUNESCO国際会議場は「復活の音を奏でる日」に相応しく、鎮魂と祈りと未来への賛美にあふれていました。

バッハ「G線上のアリア」の後は佐渡さんの意向で拍手の代わりに全員で一分間の黙祷を。
芥川也寸志の「トリプティーク」では前進する力強さを。
「指揮をしている手の動きが十字架を本当に切っているように、祈りの気持ちで」。リハーサルの時に佐渡さんがこう伝えていたことがそのまま音として浮かび上がるチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」。
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した、ピアニストの辻井伸行氏をソリストに迎えてのショパンのピアノコンチェルト第1番が優しく会場を包み、そしてアンコールにはリストの「リゴレット・パラフレーズ」を演奏してくださいました。

第二部には、昨年のUNESCOコンサートにて指揮者を務めた阿部加奈子さんに佐渡さん自らがタクトを託され、ベートーヴェンの「エグモント」序曲を演奏。
続いて今回がパリでのデビューとなる若干16歳のヴァイオリニスト周防亮介氏をソリストに迎えてのチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」は、第三楽章のロシアのトレパック風主題もノーカットで華麗に披露されました。

スーパー・キッズ・オーケストラとオーケストラJAPONAIDEによるラヴェルの「ボレロ」、そして佐渡・阿部両氏の指揮による「ふるさと」は会場が一体となり日本を思う時間が流れました。

今回のコンサートは演奏だけではなく、被災地の様子や昨年度のコンサートで集まった義援金がどのように使われたを報告する時間が設けられました。
第一部では桜の枝を携えた釜石市の旅館「宝来館」の女将・岩崎昭子さんが壇上に上がられ、津波発生時に旅館の方々と逃げた時のお話「てんでんこ」、震災発生時間にパリのトロカデロ広場で献花をされたお話、そして被災地で「しなやかに立ち上がる」人々のお話をされ、拍手と涙に包まれました。
第二部では野口昇日本ユネスコ協会連盟理事長によるUNESCOの日本における支援の様子、また現地で家族を亡くしながらも将来の夢を失うこと無く生活をしている子供達のインタビューが流されました。

震災後「音楽家は無力だ」とおっしゃっていたという佐渡裕氏。
マエストロの思いは完全ボランティアで素晴らしい音楽を届けてくださった演奏家の皆さん、そして会場にいた1400人の観客とUSTREAMでコンサートの様子を閲覧されていた約1万6000人の方々の心に、力強く、未来への礎となる一歩を踏み出させるタクトを振ってくださいました。

出演は、兵庫県立芸術文化センターの芸術監督でもある佐渡裕氏自らが率いる「スーパー・キッズ・オーケストラ」。フランス国内でオーケストラやソリストとして活躍する精鋭たちによりこの日だけのために結成された「オーケストラ・ジャポネード」。
昨年4月10日に開催されたUNESCOコンサートでオーケストラ・ジャポネードを指揮された阿部加奈子氏。ピアニスト辻井伸行、ヴァイオリニスト周防亮介の各氏。
また今回のコンサートのために一年ぶりに再結成された、フランス国内外で活躍する声楽家やラジオ・フランス合唱団の有志を中心として結成された「Chœur JAPONAIDE」。
そして指揮の佐渡裕氏。

このコンサートは出演者全員が無報酬であることはもちろん、多くのボランティアによって運営されました。改めて敬意と感謝を送ります。
私共ジャポネードでは企画・運営、広報、翻訳、特設サイトのデザイン・制作、ポスター及びフライヤーのデザイン・制作、パンフレットの編集・制作、会場でのご案内、USTREAMによる中継等を全て無償で担当させていただきました。

東日本大震災から一年が経ちました。
パリからひとりひとりの思いを日本へ届けるお手伝いが少しでもできるよう、これからもJAPONAIDEの活動は続いていきます。私たちの活動にご賛同いただいている方々に改めて心より御礼申し上げます。


Yutaka Sado Concert 11.3.11 Un an après
チケットの売り上げ:29,078€ + ¥136,500
当日の募金額:7,882€
当日入場者:約1,400人
Ustream視聴数:約16,000人
すべてのお金は東日本大震災子ども支援 ユネスコ協会連盟就学支援奨学金と石巻明友館に送られます。

出演:
佐渡裕
阿部加奈子
辻井伸行
周防亮介
スーパーキッズ・オーケストラ
ジャポネード・オーケストラ
ジャポネード合唱団

岩崎昭子(宝来館 女将)
野口昇(日本ユネスコ協会連盟理事長)
平澤絵美(通訳, ジャポネード初代セクレテール)

ご来場くださった皆様、出演者の皆様、公式・非公式を問わずサポートしてくださった皆様、本当にどうもありがとうございました。
被災地の今後のさらなる復興を祈っています。

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