Author Archives: Rinko Tanaka
『KOMACHI』『記憶の蘇生』
2011年7月30日 (土) – パリ、リボリ通り59番地のアーティストが集うギャラリーで、東北地方太平洋沖地震の被災者を支援するチャリティイベントが行われました。
これは、パリ在住の舞踏家Nelson Ferreiraさんと黒川梓さんの呼びかけにより、現在スウェーデンを拠点にヨーロッパ、日本と幅広く活動する家根嘉-YANÉKA-、バイオリニストのClara Roy-Maedaさん、コントラバスのFred Martyさん、Victor Férèsさん(衣装)が賛同して実現したものです。
『KOMACHI』、『記憶の蘇生』と題されたふたつのパフォーマンスは、リボリ通りに面したガラス張りのギャラリーで展開され、道行く人々の足を止めずにはいられませんでした。
会場では、音楽と体躯の動きが共鳴し合い、呼吸の音すら憚られるような緊張感に、また、エロチシズムさえ感じさせる繊細な動きに、目だけではなく、体全体が釘付けになりました。
今回のイベントで集まった募金は合計199.52ユーロでした。主催者のご意向によりThink the Earth基金へと寄付されます。
アーティストの皆さん、お越しくださった皆様、どうもありがとうございました。
パリ10区音楽院によるチャリティ・コンサート
5月20日(金)、パリ10区区役所の裏手にあるパリ・ベルリオーズ音楽院にて、日仏友好コンサートが開催されました。
これは院長先生のご厚意により、日本の被災者の方々のためのチャリティコンサートとして実現したもので、パリ・ベルリオーズ音楽院の講師および生徒の計6名による演奏が行われました。
繊細なバイオリンの音で幕が開いたコンサートは、後半、ピアノとメゾ・ソプラノのデュオ、ピアノとオーボエでの日本の童謡の演奏など、通常のクラシック・コンサートの枠にとらわれない独特な彩が添えられました。中でもピアノとオーボエで演奏された「浜辺の歌」「待ちぼうけ」「この道」は、それぞれの歌詞の意味をオーボエ奏者の方自らがフランス語で説明され、津波にあった「浜辺」に祈りを寄せ、「待ちぼうけ」る猟師の故事に笑い、誰かの故郷である被災地の「この道」に思いを馳せずにはいらせませんでした。
この日の募金で集まった金額は270.68ユーロ。お越しくださいました皆様、演奏家の皆様、そして遠い日本のことを思ってくださいましたパリ・ベルリオーズ音楽院の皆様、ありがとうございました。この寄付金は、日本大使館を通して日本赤十字社へと送られます。
Conservatoire Hector Berlioz – 10e arrondisement de Paris-
http://conservatoire10.free.fr/
IgnyでのTomohiro Maeda Paris Connexion チャリティライブ
5月7日 (土)、パリから15km離れた郊外の町IgnyのMJC Jean VilarにてTomohiro Maeda Paris Connexionのチャリティコンサートが開かれました。
開演前にはTomohiro Maeda Paris Connexionのメンバーが2009年の日本ツアーの時に撮った写真がスクリーンに映し出されました。日常の風景や桜、富士山の画像に、私達も遠い日本に思いを馳せました。
メロウなナンバーから始まった演奏は賑やかなチューンへと雰囲気を変え、体と心がリズムに合わせて自然と動きだし、会場全体がひとつになります。
たくさんのBravoの声を聞きながら、アンコールではしっとりと赤とんぼのジャズバージョンも披露。心にしんと沁み入る音に、音楽の持つ力を改めて感じました。
スクリーンに映し出されていた写真の数々は、MJC Jean Vilarのご配慮で会場入り口で販売され、こちらの売上も全額寄付してくださいました (写真の販売は現在も継続中)。
寄付金額は、当日の写真販売および入場料、募金箱への寄付、そしてバーでの売上の一部を合わせて872ユーロ。後日追加での写真販売の売上が加算されます。
ミュージシャンの皆さん、出来るだけ多くの寄付が送られるようにとご配慮くださったMJC Jean Vilarの皆様、そして当日お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。
皆様のご厚意は、JAPONAIDEが責任をもって、しっかり日本にお届けさせていただきます。
MJC Jean Vilar
http://www.ville-igny.fr/-Maison-pour-tous-MJC-Jean-Vilar-.html
5月19日(木)追記:写真の売上により220ユーロの義援金が追加され、合計1092ユーロとなりました。
5月23日(月)追記:5月21日に開催されたIgnyの »fête du village » で写真販売スタンドを設けてくださいました。これにより330ユーロの義援金が追加され、合計1422ユーロとなりました。
PRAY FOR JAPAN-BAGATELLE
チャリティ・オークション
バガテル公園にて、2011年4月30日(土)開催
20時30分〜:ディナー
22時〜23時:チャリティ・オークション
23時〜:パーティ
オークションまでは、入場の際に招待状が必要となります。
23時以降のパーティは一般の方の入場も可能です。(入場審査あり)
入場にはスーツ着用、またはファッショナブルな服装の方優先になります。
会場住所:42 Route de Sèvres à Neuilly 75016 Paris
企画・運営 Institut Bonheur
協力 JAPONAIDE
オークションの売上および募金の合計21,545.70ユーロが日本大使館を通して日本赤十字社に寄付されました。
商品をご提供くださった企業様に心から感謝申し上げます。
協賛企業 (アルファベット順):
A.A.A, Ali Mahdavi, Ashley Ashoff, Arthur Keller, Bagatelle, Bern’s Hotel in Stockholm, Bruno Artigue, Carine Stone, Cestavoir, Chanel, Chateau de Berticheres, Chateau Brillette, Cher Michel Klein, Chloe, Christian Louboutin, Clarins France, Cointreau, Coppus Christi, Couleur Caramel, Crazy Horse, Door Studios, Elie Saab, Ellen Von Unwerth, Erika Gragg, Euroasia Intercontinental Link, Galerie Think&More, Gas Bijoux, Geraldine l’henoret, Givenchy, Hanawa, Helswinthe, Herve Neubauer, Hotel Bristol/le 114 faubourg, Hotel Crillon, Hotel Meurice, Igor&Helena Klimenkoff, Institut Bonheur, Jerome Toledano, Jitrois, John Paul, Kiehl’s, Kronenbourg, Kusmi tea, Lacoste, Laure Baruch, Le Labo, Maison Martin Margiela, Maison Michel, Melinda Gloss, Menard, Nuxe, Orange, Patrick Skacha, Paul&Joe, Pernod Ricard, Philippe Schlienger, Restaurant Kei, Shu Uemura France, Slavimir Stojanovic, Sonia Rykiel, Teen Religion, Thierry Lasry, Tom Ford, Virginie Caillet, Vuk Vidor, Wall Street Journal Europe, Warner Brothers Pictures, YSL Parfum, Z.Kudrina, Zeitgeist, 180g
日本支援のためのオーケストラ・チャリティコンサートに際してのご挨拶
日本支援のためのオーケストラ・チャリティコンサートに際してのご挨拶
ユネスコ本部第1大会議場、2011年4月10日(日)15時開演
皆様、
本日のコンサートには、大勢の皆様にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。日本を襲った地震と津波の衝撃に、世界中が未だに震撼しております。ユネスコ職員組合(AIPU)を代表して、日本の皆様、日本政府、そして何よりも、この震災で住居やご家族、お知り合いをなくされた被災地の皆様に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。
AIPUは、ここにいらっしゃる皆様がそうであるように、日本の人々とともにあります。この春の日の午後に、東日本大震災パリ・チャリティー・コンサート実行委員会(CSJP)の共催、日本大使館およびユネスコ日本政府代表部の後援のもと開かれるこのオーケストラ・チャリティコンサートが、その絆を表しています。
日本はこれまで、ユネスコ加盟国として世界中で数々の多大なる支援を行ってきました。今は、その日本が、大変な困難に直面しています。AIPUは、こうして人道的支援を呼び起こす活動の一助となることができ、大変嬉しく思います。そして、国際的コミュニティの団結力と支援をもって、日本の皆様および日本政府が一刻も早い復興を遂げることを心よりお祈り申し上げます。
本日は、日本支援のためのオーケストラ・チャリティコンサートにお越しくださいまして誠にありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。
シヂキ・クーリバリーAIPU代表
4月10日UNESCOオーケストラ・チャリティコンサートでのイリナ・ボコヴァUNESCO事務局長のスピーチ日本語訳
モーゲンス・シュミットUNESCOフィールドコーディネーションオフィスディレクターによる代読
皆様、
UNESCO事務局長、イリナ・ボコヴァに代わりまして、この場に参加できることを光栄に存じます。事務局長は本日都合により参加できませんが、皆様へのメッセージをお預かりしております。以下、代読いたします。
メッセージ本文:
ユネスコ日本政府代表部大使 木曽功様をはじめとし、ご臨席の皆様、親愛なる友人、スタッフの皆様、
世界は今、日本とともにあります。
国際連合教育科学文化機関(UNESCO)を代表して、3月11日に発生いたしました東北地方太平洋沖地震の被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今年は日本のユネスコ加盟60周年となる年です。今、日本は大変な困難の中にありますが、この記念の年に、ユネスコと日本の歩みについて振り返りたいと思います。
1947年7月19日に、仙台で世界初のユネスコ協会が発足されました。第二次世界大戦の爪痕を目の当たりにした仙台の人々は、ユネスコの理念である教育、科学、文化、交流を通して平和を築くために立ち上がったのです。
この草の根運動は各地に広がり、1948年の日本ユネスコ協会連盟の発足のきっかけとなりました。これにより日本は、正式な和平条約である1951年9月のサンフランシスコ条約調印に先だって、同年5月、ユネスコの正式メンバーとなりました。これは、日本の国際連合加盟よりも5年前のことです。
今回のオーケストラ・チャリティコンサートは、我々の60年以上にわたる強い絆を表すものです。
我々は、復興はまず教育現場から進めるべきだと信じています。それは、学校、生徒、そして教員といった教育にかかわるものは、未来を作る土台となるからです。教育こそが、変化をもたらす最大の希望なのです。今回お寄せいただいた募金はすべて、日本ユネスコ協会連盟に託され、被災した7008もの学校の支援に充てられます。
世界はひとつです。
今回の災害は、日本だけが危機に曝されているのではありません。世界全体の問題なのです。我々は皆、この悲劇に衝撃を受けています。復興と新しいスタートのために、ともに協力しましょう。
今ここにいらっしゃる皆様、演奏してくださる演奏家の皆様、そしてお越しくださった皆様に深く感謝いたします。
今回のコンサートを企画してくださった阿部加奈子さんそして松宮圭太さん、演奏に参加してくださる萩原麻未さんをはじめとする演奏家の方々に、重ねてお礼申し上げます。
何よりも、このコンサートは希望というメッセージを届けてくれるでしょう。
この春の日曜の午後は、18世紀に生きた有名な俳人、与謝蕪村の詩の一節を想起させます。
燭の火を燭にうつすや春の夕
この句には、春という季節のエッセンスが凝縮されています。暗闇の一隅にもたらされる明かり、そこから再び生を得るいのち、明かりが運ぶ希望…。
今日、ここにこうして集まったのは、まさにこのためです。春の光を共有し、共に、前に進むためなのです。ここでは音楽が、団結のための仲介となります。音楽は誰もがわかる言葉で我々の心に語りかけ、元気を与え、なにものをも超越します。音楽は、人間に与えられた、強さや共感、希望を表す最も強力な能力のうちのひとつなのです。
どうぞよいコンサートをお楽しみください。
イリナ・ボコヴァ
ユネスコ事務局長、被災地の教育現場への支援を呼びかけ
2011年3月11日に東北地方を襲った災害は、日本史上最大の甚大な被害をもたらしました。世界中がこの自然の計り知れない力に脅威を隠せない中、被災地は、この悲劇から立ち直るため、一日も早い復興を目指しています。被災地の教育現場への支援のご協力をお願いいたします。
今回の災害では、何千人もの人々が家を失い、2400もの学舎が被害にあっています。
日本ユネスコ協会連盟は、1948年の発足以来、国内の非政府組織とのネットワークづくりを進め、国内のユネスコ協会は、今では約300を数えます。
お送りいただいた募金は日本政府の文部科学省を通じて被災地域の自治体に送られ、4月からの学校再開のための重要な資源となり、また、その一部は被災児童の心のケアのための活動にも役立てられます。
ユネスコと日本とは、特別な関係を築いてきました。1947年7月19日に世界で初めてのユネスコ協力会が発足されたのが、まさに今回の被害が最も多い地域のひとつである仙台市でした。第二次世界大戦の爪痕を目の当たりにした仙台の人々は、ユネスコの理念である教育、科学、文化、交流を通して平和を築くために立ち上がったのです。
この草の根運動は各地に広がり、その1年後の日本ユネスコ協会連盟の発足のきっかけとなりました。これにより日本は、1956年の国際連合への加盟に先だって、1951年5月、ユネスコの正式メンバーとなりました。現在、仙台市からスタートしたユネスコ協会は、実に世界中で5000ものネットワークへと発展しています。
193の国と地域、および7の準加盟メンバーで構成されるユネスコのコミュニティの皆さん、日本の教育現場への支援を通して、今こそ国際的な結束力を発揮する時が来たのです。
ぜひ日本ユネスコ協会連盟へのご支援をよろしくお願いいたします。
寄付の送り先:
銀行名: 東京三菱UFJ銀行
支店名: 神田支店 (331)
口座名義: シヤ)ニホンユネスコキヨウカイレンメイ
普通預金
口座番号: 0297275
Swift code: BOTKJPJT
2011年3月18日
Source: ODG
UNESCO Director-General appeals to support learners and teachers in earthquake and tsunami affected regions of Japan
Across the world, we have all been shocked by the power of nature and inspired by the resilience of the Japanese people. I wish to make a heartfelt appeal to you to support Japan’s students and teachers living in severely earthquake and tsunami-affected regions as they seek to recover from the trauma and losses that have followed the most powerful natural disaster in Japanese history, which struck the Tohoku region on 11 March 2011.
With hundreds of thousands left homeless, and as many as 2,400 schools affected, the moment has come to manifest our international solidarity through emergency support to Japan’s schools, learners and teachers.
I appeal for your generous support to the National Federation of UNESCO Associations in Japan (NFUAJ): the network of 300 non-governmental organizations founded in 1948.
Your donations will support local and provincial authorities – through Japan’s Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology – as they work to assure a safe resumption of the school year in April, and to deliver appropriate psycho-social and pedagogical support to the affected schools and educational institutions.
UNESCO has a unique history of cooperation with Japan — indeed, with the most affected major city of Sendai itself. It was in Sendai that the world’s first UNESCO Club was founded, on 19 July 1947. Having witnessed the destruction of World War II, the people of Sendai rallied behind the principle of building peace through cooperation in education, science, culture and communication, as embodied in UNESCO.
This grassroots, non-governmental movement – brought together through the NFUAJ founded one year later – played an integral role in Japan becoming a full Member State of UNESCO in May 1951, five years before Japan’s formal admission to the United Nations. Remarkably, the UNESCO Clubs movement that began in the city Sendai has since grown to some 5,000 UNESCO Clubs and Organizations, throughout the world.
The UNESCO community – including 193 Member States and seven associated members – has an opportunity to demonstrate solidarity with the students and teachers of Japan. Let us commit to doing so in this moment of most urgent need.
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Donations may be made directly to:
Account name: NATIONAL FEDERATION OF UNESCO ASSOCIATIONS IN JAPAN
Bank name: Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ
Branch: Kanda Branch (331)
Swift code: BOTKJPJT
Account: Ordinary
Account No.: 0297275
18.03.2011
Source: ODG